TOPページへ 

コラムのページ

ゆかたメーカーの社員が語る!ゆかたの
“ぶっちゃけ話”。
軽〜い気持ちでお読みください。

【最終更新日2000.04.15】


「足の痛くない下駄」誕生こぼれ話・・・

 

特集 足が痛くならない下駄 で紹介している 足型下駄 等の誕生秘話です。

 

その1 真冬に女子社員が・・・


このギョーカイの商品加工時期は、使う時期の約半年前。つまり、10月から12月頃が、新商品の企画、サンプル作りのピークなのです。

この時期、試作品の下駄をテストするために、女子社員が履いて歩きます。 時には、真冬の京都・河原町通りや鴨川沿いを(洋服に下駄姿で)。会社の中を、納品用の商品を抱えた女子社員が、下駄履きで駆け回っている姿も見掛けます。

こうして得た様々なデータを検討し、改善、変更が加えられた商品が、「楽に履ける下駄」として発表されます

こうして出来た商品だからこそ、我々社員は「この下駄ならスキップしてもダイジョーブです!」と、胸を張ってお客様におすすめできるのです。

 

その2 下駄と水着の関係

 

「足の痛くならない下駄」を完成させるための最大のテーマは「鼻緒をいかにやわらかくするか」です

鼻緒の素材探しにもこだわりました。今までの下駄用素材から、まったく異業種の素材まで。足に優しい鼻緒を作るため、いろいろな生地を集め、実験を繰り返しました。

変りモノの代表は、競泳用のスイムスーツ(水着)の生地。使ってみたら、非常に良かったんです。生地にとても伸縮性があり、水濡れにも強く(当たり前!)肌触りも最高!これなら下駄ずれの心配もなさそう。

てなわけで、早速、採用の方向で企画が進んだんですが・・・

これがうまくいかなかったんです・・・(T_T)

原因は・・・いろ。色です。鼻緒向きの色が無かったんです。水着用なので、明るめの原色と、黒・紺が圧倒的に多く、いろいろ試してみたんですが・・・どれも見た目が安っぽくなってしまって。うーん、残念。・・・と、一時は諦めかけたんですが・・・

ありました。この生地を鼻緒として生かす方法が。(^o^)丿

子供用の下駄です。子供用なら、この明るめの原色の鼻緒が、逆にカワイイのです。

今、この水着用の生地は、子供用の下駄の鼻緒となって生まれ変わりました。

おかげさまで「下駄履きに慣れていないお子さまでも、快適に過ごせる下駄」と、なかなかの評価を受けています。

下駄と、水着・・・似ても似付かぬ兄弟同士・・・ってとこですか?!

 


その3 キリがない!!

 

特集「足の痛くならない駄足」で紹介した足型下駄のはなし。

実はこの下駄、鼻緒以外にもいくつかの秘密がかくされているのです。

そのひとつが、かかとの高さ。他の下駄よりもかかとを高くすることで、下駄に傾斜をつけ、軽い爪先立ち状態にして、次の一歩をだしやすくするための工夫がなされているのです。

左が足型下駄。ヒールの高さ6cm。ふつうの下駄とくらべても差は歴然。

 

最適な高さを割り出して、よし、これでいこう!と初年度生産数、5,000足の計画を出した直後、問題は発生しました。

この、特殊な高さの下駄が出来るだけの桐材が5,000足分(1万個)も入手不可能だったのです。桐材って、下駄の大きさにカットしてから、しばらく干して乾燥させないと使えない物で、その年に使う桐材は、前の年に手当てしておかないといけなかったのです。

大変だ!・・・下駄担当が、心当たりの業者を片っ端から当たって、探しに探しました。

桐を2枚合わせにして、高さを出す方法(ギョーカイ用語で天ニ(てんに)という)も考えられましたが、「本物を世に出したい。」「楽に履くために、少しでも軽い物を・・・」と、あくまで、桐の1枚もの(天一。ラーメン屋さんではありません。)にこだわり続け、出来上がった下駄は、3,500足。

おかげさまで初年度、即完売。翌年からは事前の手当てが上手くいき、毎年増産させて頂いております。もちろん、今でも「天一」にこだわり続けてます。

 


御意見・御感想お待ちしております。(ゆかたりずむ)

 

< 次のお話… > < ひとつ前のお話… >

 

コラムもくじに戻る

 


[ なんともYUKATAな毎日 ] [ ゆかたdeデート! ] [ 和雑貨噺 ] [ 編集後記 ] [ TOPへ ]


 ゆかたりずむTOPへ

 


ゆかたりずむドットコム

Copyright (C)2000-2004.yukatalism.com All rights reserved.

【最終更新日2000.04.15】