『ゆかたはもともと寝巻きだったんだから、楽に着ればいい…』
…こういうメールをちょくちょく頂きます。ゆかたは確かにもともとは“寝巻き”だったんでしょう。
だからといって「今のゆかたは寝巻きか?」と聞かれたら、「NO」と答えます。
なぜなら今やゆかたは「寝巻き」ではなく、水着などと同じ
「自己表現のためのファッションアイテム」
だとゆかたりずむは確信してるからです。(第一、寝にくいと思うんですけど…(^^ゞ)
その昔(といってもほんの数年前まで)、【ジーンズ=作業着】で、【ダンガリーのシャツ=囚人服】だった、と言われていたそうです。
ちょっと前、『キムタクが、ベストジーニスト賞の殿堂入りを果たした…』という記事が話題になったことがありましたが…。
でもキムタクは『労働者代表』っちゅう感じじゃないっすよね…(^^ゞ
(労働者の“殿堂入り”って一体…?作業着が最も似合う男??…。)
確かにジーンズは作業着で、ゆかたは寝巻きだったのかも知れません。
(古くは、お風呂に着たまま入るための肌着、「湯帷子(ゆかたびら)」が浴衣(ゆかた)に発展した、との説も聞いたことがあります。)
でも、今となってはどうでもいいことです。「だから楽に着ればいい」と言う理論にはつながらないと思います。
いまやゆかたは、ジーンズと同じく、立派なファッションアイテムになった、と断言してもいいでしょう。しかも極めてカジュアル系の存在ではないか、とも思っています。
(ジーンズに負けずに“ゆかた OF THE YEAR”とか作ったら面白いのにね。(^^))
カラーコーディネートを色々と考えて、着付けのための情報を集めて、補正をして、下駄対策をして…。これだけのことをしないと、ゆかたはとてもキレイには着れません。「寝巻きだから楽に着たい」という発想とはかなりの違いがあるのです。
ゆかたはT-シャツや甚平と比べても、暑いし、着崩れてくるし、大変なものです。着るにはそれなりの覚悟がいります。(そう言う意味ではすごく“不完全な装束”だと思います。だから魅力的なんでしょうか…。)その代わり、きちっと着こなせた時には、充実感と優越感を体験できることと思います。
(「どーしても楽に着たいっ!」という人には、甚平(じんべい)がおすすめです。補正もいらないですし、帯も不要です。「寝巻きの延長」という言葉にふさわしいアイテムかも知れません。(ただ、「おくゆかしさ」とか「色っぽさ」は表現しにくいですが…。(^^ゞ))
特に初心者のうちは、補正をきっちりとして欲しい。ゆかたりずむはそう思ってます。何度も着こなすうちに、自分なりの「オシャレな着くずし方」というのが見えてきますから、それから「楽な着方」というものを探って欲しいと思います。