ゆかたのコラム
ゆかた帯…現在ほとんどがポリエステル製です。
つやがあって色もきれいに出る反面、すべりやすい(ゆるみやすい)というデメリットも多い素材です。
「何でこんなに“ゆるみやすいもの”を帯に使うねん!!」
…というご質問については、また別の機会にお話しするとして…(^^ゞ。
今回は“帯結びがゆるんできたらどうしたらいいか”についていろいろと考えてみたいと思います。
対処法その1:ハンカチを差し込む!
一番お手軽な方法です。軽い“ゆるみ”ならこれで直せます。
腰に巻いている部分(どこでもいいけれど、前の方がやりやすい)にたたんだハンカチをぐっと差し込みます。これでOK。
それでも止まらずにゆるんでくるようなら、あとでちゃんと直したほうがいいでしょう。
差し込むのはハンカチでなくてもOK。
柄の太いうちわやカタログのような厚い紙…。
“札束(さつたば)”とかでもいいです…。そばにあるなら。(^^ゞ
対処法その2:結び目を直す!
一緒に出かけている人の協力が必要です。
相手が彼の場合だとこの方法は使えません。
「だ〜っ!も〜わかんね〜よ!こんな感じでいいんだろ!ほれ!」とか言われちゃうとマズイです。
“真夏のミイラ女”を覚悟しなければいけません(^^ゞ。
協力してくれる人は一応、やり方を知っている人の方がベストです。
協力者に後ろに回ってもらって、羽根はそのままに、結び目の部分だけをもう一度強く結び直してもらいましょう。
一人でやる場合は結び目を前に回せばいいんですが、人目につかない所を探して作業する必要があります。
“ハンカチ”や“札束”(^^ゞを差している人は、抜いてから作業をしてくださいね。
対処法その3:いちから結び直す!
一番確実です。ただしこれができるのは3つの条件が揃った時だけです。
その1…場所があること。
結び直すとなると帯の一部分が地面に擦れます。床か畳の上でないと直せないです。
トイレなどは下が濡れていたりするのでNGです。
その2…時間があること
彼が待ってる…なんて思うと、慣れてない人はあせって余計に失敗して時間がかかってしまいがち…。
ちゃんと事情を説明して、直るまで付き合ってもらいましょう。
その3…結び方を知っていること
…当たり前です。(^^ゞ
家で結んだ時は本を見ながら何とか結べたとしても、本がそこにないと…。
本人は数時間前に一度結んだばかりだから、「何とかなるっしょ」と安易にほどいたりすると、さあ大変。
「ゆかたりずむぅ〜っ!」とか呼ばれても、飛んでいけません(^^ゞ。あしからず…。
(I-mode化とか考えんといかんな…こりゃ。)
ゆかたを着て行った場所にもよるのですが、たとえばきものの本場、京都の祇園祭なんかだと、困った時に室町通りの呉服屋さんや百貨店にでも飛び込めば、気前よく直してくれるはずです。
(なんてったって、「将来のきもの潜在客」ですから…)
自分なりに、事前にお出かけする場所の“おたすけ地点”をさりげなくチェックしておくのもよいでしょう。
対処法番外編:お腹いっぱい食べる!!
中をふくらませて、ゆるみを止めよう!という作戦。
…効果があるかどうかは知りません。(ばき。m(__)m)
でも理論上はゆるみも直るはずなんだけど…。あんまりやり過ぎると気分が悪くなるのでほどほどに…。
試された方がいらっしゃったら、編集部までメールください!
(追記:01.11.24)
…私、これやったことありますっ!マジでゆるみがましになりました!!(自信満々!)←スタッフ談。
(ただし、かなり苦しい思いをしたらしいが…(*^-^*))
投稿者: andokyo 投稿日時: 2007-6-19 10:05:54 (
6352 ヒット)
このギョーカイに勤め始めたころ、いろんな友達から同じような質問を受けました。
「なあ…。 きものって(帯をひっぱったら)まわるの?」
(^^ゞ…(ーー;)…。
みんなキョーミあるみたいです。このテの事に。
よく時代劇の1シーンなんかで、清純な町娘が悪代官の手にかかり、乱暴されそうになるシーンで、
代官:「ふっふっふっ…よいではないか…」
町娘:「おやめください!ご無体な…」
代官:「あがいても誰も来ぬわ…それいっ!」
町娘:「あ〜〜れ〜っ!(くるくるくる…)」
というやつ。
あれが本当にできるのかどうか、男の人はとても気になるみたいですね。
これ、私だけでなく、このギョーカイの人たちは結構聞かれているみたいです。
で、あまりの問い合わせ(?)の多さから、この傾向を…
『お代官さま症候群』
…と勝手に命名しちゃいました。(^^ゞ
全国のお代官さま、ごめんなさい。(…もし、いたらだけど…)
で…。
最初の質問。これ、本当にまわるのか?
答えは、「まわりません。」
(実際にまわしてみたことが無いので、「まわらないハズ」という方が正しいのですが。)
きものの場合、今の時代の帯は、金箔糸をふんだんに使った錦織の帯が大半です。
結び方も複雑で、帯結びをほどくだけで数分を要するでしょう。
まず結び目をやっとの思いでほどいて、その後頑張って引っ張ったとしても、帯締めや帯揚げ、帯枕や前板までが邪魔をして、『お代官さま』の行く手をさえぎることになるはず。
ドラマのように、「するするっ…クルクル〜っ!」とはいきません。…あしからず。
昔のように帯幅が細く、長さも長く、身体に何重にも巻きつけて結んでいる時代なら、引っ張ればまわったかもしれませんが…。
ゆかたの帯でも同じです。程度の差こそあれ、昔と比べると結び目は複雑で、ちゃんと補正具も入っています。
ま、はやる気持ちはわかりますが、きものやゆかたの時は“鑑賞のみ”にされた方が無難です。(^^ゞ
それでも「本当にまわるかどうか、一回試してみたいっ!」なんて考えている…
「…おぬしも、なかなかの“ワル”よのぉ…( ̄曲 ̄)」
…な、お代官さまへ忠告!
くれぐれもお相手の町娘の同意の元でお試しくださいね。
(その効果の程がはっきりしたら、編集部までメールください。(無茶苦茶興味あったりして…(^^ゞ))
…以前、他のサイトに寄稿していたコラムです。リニューアルされる、ということでこちらに掲載させていただきました。…
で…後日談。このコラムを読まれた方(しかも女性!(^^ゞ)から、反論のメールが!
【 かなこん さまより 】
引用:
はじめまして、いつもサイト楽しく見てます。
コラム読んで、メールしました。
実は、あの「あ〜〜れぇ〜」ですが、やったことがあります。
いえ、私も女ながら興味があるんです。
面白そうじゃないですかっ。
一回目は友達にやってもらいました。
彼女があまりにもあせったため、ちょっとうまくいきませんでしたが。
二回目は彼氏にやってもらいました。
結構うまくいきますよ。
あらかじめ帯の結び目を解いて、引っ張ってもらいます。
コツとしては、やっぱり女の子が自ら両手をあげて回ること。
回り終わったら、「きゃぁっ」などといって倒れれば完璧です。
というか、回転に弱い私は自然に倒れただけですけど。
花火のあとの余興にはぴったりじゃないかなぁ、なんて。
それでは。
よ・余興って…(^^ゞ
なかなか活発な“町娘”さんだこと…(o ̄∇ ̄o)
「…ほかにも、結構やったことのある人、いるんじゃない?」と、編集部内でも話題になっているところです。
もしも他に「お代官さま」や「町娘」の経験者がいらっしゃったら、編集部までメールを下さい。
お待ちしてます。…ひょっとしたら“新コーナー”の予感?!
さくら柄のゆかた…今ではごく普通のものなんですが、昔は無かったんです。
何故かって言うと、業界的には(堅い言い方をすれば)ルール違反とされていたからです。
業界的な考え方でいくと、きものや浴衣の柄は、着る季節に合った柄か次の季節を先取りした柄に限定されてしまいます。(浴衣なら、朝顔・トンボ・金魚・風鈴・月うさぎなど)
つまり、夏のゆかたに春の柄のさくらでは、季節を逆戻りしたことになってしまい、理屈に合わない、という考えが昔は多かったのです。
でもこの考え方は、毎日のように着物を着ていた時代は、おしゃれな考え方だったのかも知れないけれど、年に1度着るかどうか分からない今の時代には、合わなくなってきたんです。
日本の浴衣なのに、日本の花とも言える「さくら」の柄が使えないって、不自然でしょ・・・。
さくらの柄の話だけでなく、昔からの言い伝えで、タブーになってる柄や色などが、他にもあります。
例えば、「動物の柄は(生き死に)があるからダメ」とか、源氏香の柄を「女性が不幸になるからダメ」などと言う人もいます。
でも、こんなことを言ってたら 本当に着たいものが着れないですよね。
最近は、こういった言い伝えは受け入れられなくなってきています。
かわいいから着たい。
…これでいいんだと私たちは思います。
まあ、何にせよ、まだ当分続きます。このさくらブーム。
きっと、今年の夏の夜も、さくらは満開です。
ボディーラインのT・P・O
ナイス・バディな方(自薦、他薦問いません)ゆかたを着る時、要注意です。
そのままゆかたを着ると胸が帯の上に乗っかる様になってしまい、格好悪いだけでなく、ふけて見えちゃうんです。
ゆかたの着姿を美しく見せるためには、体をドラム缶のような、「ずん胴体型」にする必要があるのです。
(ゆかたを着る前にすませておきたいことで詳しく説明しています。)
昔は胸のふくらみを押さえるために、「さらし」を巻いたそうですが、今は「和装ブラジャー」というものがあります。
これはとても便利。着物を着る時にも使えるし。(などと宣伝したりして・・・)
モデルさんも、着付けの時に使ってるんですよ。(などと典型的な販促トーク。でも本当。)
からだのラインはビーチで強調して、ゆかた姿はおしとやかさで勝負!
ボディーラインもT・P・Oに応じて使い分ける。これがゆかた着付けの極意。
“いつもとは違う自分”を魅せるチャンス
以前、和装組合が出していた「着物のここが不満足」とかいう小冊子(内部文書のようなもので、非売品だったと思う)の中で一般の方の投書が紹介してありました。
内容はだいたいこんな感じでした。
「せっかく夏に向けて努力して、藤原紀香みたいなバディを作っても、補正してからだをぺったんこにしないと浴衣が着れないなんて、ナンセンス!」
…というもの。
この小冊子は、不満な点を載せるにとどめて、それに対する意見も何も無かったのですが、ゆかたりずむが編集のメンバーに入っていたら、こう言っていたと思います。
「だからこその浴衣なんです。
今の時代、体型を強調したセクシーなファッションがもてはやされているからこそ、それとは正反対の“ゆかた”という、普段とは違う自分を演出できるアイテムを上手く活用して欲しいのです。
ゆかたではいわゆる「ナイス・バディ」はアピールできませんが、それ以上にゆかたでしか表現できない独特の魅力を出すことができるはず。
夏の日に、たった1度か2度位しか着れないゆかた。
この数少ない“勝負どころ”をモノにするために、しっかり補正をして「おしとやかさ」という魅力をまとって下さい。」
…と。
まだまだ少数派の「補正党」
祇園祭や近場の花火大会のシーズンになると、リサーチを兼ねて浴衣姿の偵察に行くのですが、補正の出来ていない人の方が圧倒的に多いです。(離れていても一目見たら分かります。)
たまにすごく綺麗に着付けが出来ている人がいて、「アンケートさせてっ!」て声かけたらムロマチの人(注)だったり…
一般の人に対して、今まで宣伝不足だったと我々ギョーカイ人も反省しなくては…
補正の必要性を理解してもらえるにはまだまだ時間が掛かりそうです…
(注)ムロマチの人…きものギョーカイの人。きもの屋さんが京都の室町通りに集まっているため、こう呼ばれる。別にタイムスリップしてきた…とか言うわけではありません。(ばきっ)。
『ゆかたはもともと寝巻きだったんだから、楽に着ればいい…』
…こういうメールをちょくちょく頂きます。
ゆかたは確かにもともとは“寝巻き”だったんでしょう。
だからといって「今のゆかたは寝巻きか?」と聞かれたら、「NO」と答えます。
なぜなら今やゆかたは「寝巻き」ではなく、水着などと同じ
「自己表現のためのファッションアイテム」
だとゆかたりずむは確信してるからです。(第一、寝にくいと思うんですけど…(^^ゞ)
いつまでも昔のままの私じゃないのよ!
〜過去を消したい(?!)ファッションたち〜
その昔(といってもほんの数年前まで)、【ジーンズ=作業着】で、【ダンガリーのシャツ=囚人服】だった、と言われていたそうです。
ちょっと前、『キムタクが、ベストジーニスト賞の殿堂入りを果たした…』という記事が話題になったことがありましたが…。
でもキムタクは『労働者代表』っちゅう感じじゃないっすよね…(^^ゞ
(労働者の“殿堂入り”って一体…?作業着が最も似合う男??…。)
確かにジーンズは作業着で、ゆかたは寝巻きだったのかも知れません。
(古くは、お風呂に着たまま入るための肌着、「湯帷子(ゆかたびら)」が浴衣(ゆかた)に発展した、との説も聞いたことがあります。)
でも、今となってはどうでもいいことです。
「だから楽に着ればいい」と言う理論にはつながらないと思います。
ゆかたりずむ的・現代ゆかた論。
〜難易度を自由に設定できる、自虐的且つ不完全な装束〜…なんやそれ。(^^ゞ
いまやゆかたは、ジーンズと同じく、立派なファッションアイテムになった、と断言してもいいでしょう。しかも極めてカジュアル系の存在ではないか、とも思っています。
(ジーンズに負けずに“ゆかた OF THE YEAR”とか作ったら面白いのにね。(^^))
カラーコーディネートを色々と考えて、着付けのための情報を集めて、補正をして、下駄対策をして…。
これだけのことをしないと、ゆかたはとてもキレイには着れません。
「寝巻きだから楽に着たい」という発想とはかなりの違いがあるのです。
ゆかたはT-シャツや甚平と比べても、暑いし、着崩れてくるし、大変なものです。
着るにはそれなりの覚悟がいります。
(そう言う意味ではすごく“不完全な装束”だと思います。だから魅力的なんでしょうか…。)
その代わり、きちっと着こなせた時には、充実感と優越感を体験できることと思います。
「どーしても楽に着たいっ!」という人には、甚平(じんべい)がおすすめです。
補正もいらないですし、帯も不要です。
「寝巻きの延長」という言葉にふさわしいアイテムかも知れません。
(ただ、「おくゆかしさ」とか「色っぽさ」は表現しにくいですが…。(^^ゞ)
特に初心者のうちは、補正をきっちりとして欲しい。
ゆかたりずむはそう思ってます。
何度も着こなすうちに、自分なりの「オシャレな着くずし方」というのが見えてきますから、それから「楽な着方」というものを探って欲しいと思います。